論文の出版と思い出

2020年06月04日

本日は、何の日か?昆虫を愛する諸兄に問うまでもないでしょうが、ムシの日です。在学中であれば、ムシの日ラベルのゾウムシを採集しに出かけたものですが、今年は休日とも被らず普通に働いてました。生徒からも「先生、今日はムシの日だよ?」と煽られるも、ムシの日も縁がないなと悲しくなるのでした。

そんなムシの日に、一つ朗報が!

東京農業大学昆虫学研究室が刊行する『NODAI ENTOMOLOGY』2号で、指導教授との共著論文 First record of Allaeotes niger He, Zhang & Pelsue (Coleoptera, Dryophthoridae, Stromboscerinae) from Japan が出版されました。

私が学部1年生の時に宮古島で採集したキクイサビゾウムシ不明種が、中国から2003年に記載された Allaeotes niger と判明し、日本初記録として記録されました。さらにヨリメキクイサビゾウムシ(和名新称)としています。

宮古島のある森で、教授がたまたま居ないタイミングで採集をしていたときに、何となくめくったリュウキュウマツ伐採木の樹皮下から採集したものです。

のちに教授が検視したときに、あまりに特異な複眼の形状から、ひどく驚いていたのが強烈に印象に残っている種です(当初は全く気付いていなかったのですが…)。

ぜひ、以下のリンクから読むことができますので、アクセスしてみてください。

https://www.nodai.ac.jp/agri/original/konken/shigen/publication/nodaient_contents/contents/2/2-4.pdf

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